![]() | 白いカラス 【DTSスペシャル・エディション】 (2006/04/28) ニコール・キッドマンアンソニー・ホプキンス 商品詳細を見る |
邦題「白いカラス」←映画を見た後に邦題を見るとう「そうきたか」と言う気持ちになる。
アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマン出演の映画。
1998年人種差別の激しい時代に大学の学部長にまで成った古典教授コールマン・シルク(アンソニー・ホプキンス)がアフリカ系学生を「スプーク(幽霊)」と発言したのを「二グロ(黒人)」と侮蔑したとされ職を追われ、妻を亡くし、隠遁する作家ザッカーマンと出会い友情を育み、子供を亡くし傷ついた若い女性フォーニア(ニコール・キッドマン)と最後の恋に落ちる話。
粗筋だけだと失楽園な感じで今ひとつ何ですが、上手い役者さんを効果的に使っているので、老いらくの恋だけにスポットが当たらず(いいタイミングでヤング・コールマン(ウェントワース)のシーンがくる)、人種差別や親子関係、まさしく原題のタイトル通り「人間の傷」の話になってます。
公開当初はニコールのヌードシーンがカットとか、老いらくの恋とかばかりクローズアップされていましたが、主人公の人種問題の傷や人間の強迫観念による差別意識が、日常生活の中で表現されていて理解が容易いので息苦しいぐらいです。
ラストがあれなので賛否がありそうですが、人生の殆どを人種差別の脅迫観念で過ごしてきた人間がその時大切な人に自分の人種を打ち明け受け入れて貰えたというのは幸運だと思います。
人と一緒に観てはいけない感じの映画ですかね、終わった後の会話が無駄にディープになりそう。
ウェントワース・ミラーがコールマンの大学生時代を演じてますが、演技云々より目の存在感が凄い。何なんでしょうね睨まれているわけでもなく、ただ見てるだけなのに不思議な説得力がある。
(図書館でナンパするインテリの役似合い過ぎて笑う(あの容姿ではにかまれたらついて行くわな)、ボクシングをする姿と不思議な七三分けの髪型が見れます)
ウェントワースが年老いたら、ホプキンスってオイオイと思っていたんですが、2人とも学があってプライド高くて惚れっぽくナイーブな役をキチンと演じていて共通性あり違和感なく見れます。
フォーニアもいいキャラしてるんですが、シルク家の人達は理性的で粋な人達で、中でも妹の最後の台詞がいい。
「Sound like from what I heard today, almost anything goes nowadays. People are just getting dumber but more opininated.」
長く生きているだけでは言えない台詞です。
この台詞を聞いたあとのザッカーマンの苦笑いもいい。
物凄く感銘をうけるわけでもないのですが、何かが残る映画。
一度は見ても良いのではないでしょうか。


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